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背徳 (ゆうじ)

[20051] 背徳 ゆうじ 投稿日:2007/05/21 (月) 19:53
 私の妻は、とにかく美形でした。
どれほど美形だったかと言えば、二人で食事に出かけた時、それまでガヤガヤと賑やかだった店が、妻が入店したとたんに会話がぴたりと静まり、男性客はおろか、女性客までもがため息混じりに妻に見入るほどです。
 実際、私と出合った頃の妻は、普通のモデルではなく、大手のファッションモデルのレッスンを受けている正真正銘のモデルの卵で、私と交際を始めた頃には、所属の事務所から沢山の迫害や懐柔を受け、誓約書まで書かされた事もありました。
 おそらく、私は、人生の中で一番好きな相手と結婚し、普通であったら人も羨む夫婦生活であったに違いありません。
 けれど、私たちの結婚生活には、大きな欠陥がありました。
 それは、私自身が、妻に性欲を抱くことがなく、それはきっと、美しい花や景色に、人間が根源から湧き出る淫靡さや、生々しい生活観を抱かない感情であったのか、私から妻にセックスを挑んだことがなく、もっぱら美しい花を愛でるがごとく妻に接していたことです。
 一方、妻にはそんな自分自身の容姿にはなんの驕りもなく、もっぱら私との生活を楽しみ、まるで子供のように甘えながら、一向にセックスを求めない私を責めていました。
 けれど、当時の私には美しい妻は愛してはいるものの、それは花や人形を大切にする気持ちに似て、欲望や蹂躙を掻き立てる対象ではなかったのは事実です。
 
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